こんにちは、ささぶねです。
私はカリフォルニアロールが大好きです!
カリフォルニアロール(California roll)とはアボカド、きゅうり、チーズなどが巻かれたアメリカの巻き寿司のことです。おいしいです!
でも、ジェンダーロールは大嫌いです!
ジェンダーロール(gender role)とは「男とはこうあるべき」「女とはこうあるべき」という社会から期待された性役割や行動様式のこと!
今回のテーマは「スカートは女性の服って誰が決めたの?ジェンダーロールに心を縛られるな!」です!
それではどうぞ!
目次
「女らしく」「男らしく」の要求 それは立派な「ハラスメント」だ
性役割を固定するような観念や発言といえば、よくこんな言葉を耳にします。
「女の子なんだからおしとやかにしなさい」
「男なんだからメソメソ泣くな!」
「男は仕事 女は家庭」
・・・・・
・・・・
・・・
ガッデム・・・!!!
ささぶねはこういう考え方がほんとうに嫌いです!
ご存知ですか?
「女らしさや男らしさという物差しで人を決めつける」
これらの発言は『ジェンダーハラスメント』と呼ばれているんです。
「女らしくあれ」「男らしくあれ」とだれかに要求することは
子どもであっても、大人であっても
「相手を不快にさせたり尊厳を傷つける」ハラスメント発言の一種なのです。
でも「女らしさ」「男らしさ」の決めつけって言葉として発せずとも
もっと身近でもっと当たり前の風景として普段の生活に馴染んでるものがあると思うんです。
それは・・・
「スカート」です!
なぜ「スカート」は女性が着用する洋服だと決まってしまっているのか?
私にはそれが不思議でならないんです・・・・!
制服でスカートを履かなければいけないのが死ぬほど嫌だった
ささぶねは子どもの頃、外に出て遊ぶのが大好きでした。
バッタ、アマガエル、セミ、トンボやトカゲを捕まえて遊んだり・・・
木に登るのが大好きで、登れそうな木を見つけたらとにかく登らずにはいられなかったんです。
保育園に通っていた頃は親から与えられたスカートを履かされていたのですが、外遊びをするには正直言ってスカートでは機動力が落ちる!
(パンツが見えてしまうからね・・・。)
そこで親に「スカートを履きたくない!」と主張したら、代わりにキュロットを与えられました。
キュロットもスカートの一種なのでヒラヒラするのが嫌でした。
ですがその構造は半ズボンと同じだったので、私はしぶしぶそのキュロットを履いて外を走り回っていました。
ところが、ですよ!
中学校に進学すると「学校の制服」というものを着なければいけなくなったんです。
女子はスカート!!
・・・・なぜ女子はスカート!!??
いやだぁーー!スカートなんて履きたくないーーー!!!
なんで女性はスカートだって決まってるんだぁーーーーーーー!?
・・・・・・・
でも学校の制服だから着ないわけには行かず、嫌だけどしぶしぶスカートを履いて学校に通っていました。
その時、詰め襟&ズボンの学生服を着れる男子が羨ましくて仕方がなかったです。
私もズボンが履きたかった・・・!
夏、暑かろうがなんだろうがズボンが履きたかった・・・・!!
中学校に通っていた当時の私は「制服はスカートではなくズボンが履きたい!」と言い出せませんでした。
でも2017年、オーストラリアの小学校に通う女の子が「女子学生がスカート以外の制服を着用する権利」を国の教育大臣に堂々と訴えたんです。
オーストラリアの11歳の女の子が手紙で教育大臣に直訴したこと
2017年4月、オーストラリアに住む11歳の女の子ソフィア・マイレさんが教育訓練大臣のスー・エレリー氏宛に手紙を送りました。
それは「全ての学校に通う女子学生がズボンや半ズボンを着用できる新しいルールが必要だ」と訴えた手紙です。
2017年の初めまで、ソフィアさんが通うオーストラリアのパースの小学校では、体育の時間以外に女子学生が半ズボンを履くことを許されていなかったのです。
「私は休み時間にサッカーやネットボール、逆立ちをして遊ぶのが大好きです。でもスカートを履いてこれらの遊びをするのはとても面倒なことです。」
スポーツが大好きなソフィアさんは、体育の時間以外にも半ズボンを着用できる選択肢を女子学生に与えてもらえるよう小学校の校長に訴えました。
しかし校長はソフィアさんの嘆願を拒否しました。
そこでソフィアさんの両親が教育委員会に訴えたところ、女子学生が半ズボンを着用できるように学校のドレスコード・ルールが変更されました。
ソフィアさんは教育訓練大臣のスー・エレリー氏宛に手紙を送り、こう訴えました。
「私は、全ての学校においても女子学生がズボンや半ズボンを着用できるという新しいルールが必要だと思います。それがみんなにとって公平だと思います。」
教育訓練大臣のスー・エレリー氏はソフィアさんとソフィアのお母さんに会って協議を行いました。
「学校でのあらゆる活動をする能力を制限しない服を、女子生徒は着ることが出来るはずです。」
そして教育訓練大臣のスー・エレリー氏はオーストラリアの教育訓練省に学校に通う学生のドレスコード・ルールを変更するよう要請しました。
ソフィアさんの心のこもった嘆願のおかげで、西オーストラリア州の全ての公立学校の女子学生は学校で半ズボンやズボンを着ることが可能になりました。
ソフィアさんのお母さんはいつも
「何かが間違っていると感じたなら、それを変えようと努力すべきだ。」
とソフィアさんに教えていたそうです。
年齢に関わらず「自分の思いや信念を人に伝えること・行動すること」は社会のルールをも変えていける力になるんですね!
そして実は日本でも「性差で悩まない制服」を採用している学校があるのです。
柏の葉中学校で採用された誰でも自由に選べる「ジェンダーレス制服」
2018年春に新しく開校した千葉県の公立中学校「柏市立柏の葉中学校」は「ジェンダーレス制服」を採用しました。
柏市立柏の葉中学校のジェンダーレス制服は、学生服などのスクールウエアを製作する衣料品メーカー「トンボ」社製もの。
このジェンダーレス制服は性別に関係なくスラックス・スカート・ネクタイ・リボンを自由に組み合わせることが出来る制服です。
引用元: withnews.jp
トンボの制服デザイナー奥野あゆみさんは
「さまざまな思いを持つ方の選択肢を増やすことに意味がある。どれを選んでも大丈夫だよ、と伝えられるような社会になれば。」
という想いを込めてこの制服をデザインしたとのことです。
「ジェンダーレス制服」を採用した学校は他にもあります。
2017年より福岡県にある福岡女子商業高校では制服をスカート、ズボン、リボン、ネクタイから組み合わせて選べるようになりました。
福岡女子商業高校 校長の柴田さんは「当たり前だと思っていたことを見直す必要がある」「ズボンの方が動きやすいのではないか」と考えたそうです。
また愛媛県の西条市立丹原東中学校では、生徒、教職員、保護者が「制服のスカートとズボンを選べるようにするか」「男女統一とするか」など制服改正についての議論を行っているとのこと。
学校の制服には「貧富の差を見えなくする」という利点があると言われています。
でもその制服が「自分らしさ」を制限するものになってしまう場合もあるんですよね。
「だれもが自分を抑圧することなく着たい制服を着れること」
「自分らしさ」を制限しない制服についての議論が活発にされたり、「ジェンダーレス制服」を採用する学校もある。
それはとても素晴らしいことだと私は感じます。
そして最近「男らしさ」や「女らしさ」に縛られない「ジェンダーの多様性」について扱ったアニメが放送されたんです。
「HUGっと!プリキュア」はジェンダーの多様性を認めたアニメ
2018年6月10日にテレビ朝日系列にて放送されたアニメ『HUGっと!プリキュア』の第19話。
この作品はジェンダーの多様性に切り込んだ「神回」だと話題になりました。
「ヒーローって男のための言葉だよ。女の子は守られる側だろ。
言葉は正しく使わなきゃ。女の子はヒーローになれない。」
という意見に対し主人公の野乃はなが
「誰の心にだってヒーローはいるんだよ。人の心を縛るな!」
と叫ぶ。
白いドレスを着る男の子 若宮アンリは
「君、男だろ?」と鼻で笑われても、
「すごく素敵だって思ったからだ。ボクは自分のしたい格好をする。
自分で自分の心に制約をかける。それこそ時間・・・人生の無駄。」
と反論する。
怪物につかまってしまい
「これ ボク お姫さまポジションになっちゃってない?」
と言う若宮アンリに対し
「いいんだよ!男の子だってお姫さまになれる!」
と返す主人公 プリキュア(野乃はな)。
そして若宮アンリが怪物に向かって語りかける
「ボクは君のためにボクを変えることは出来ない。
「ボクはボクの心を大切にする。
「ボクの人生はボクのものだ。
「君も君の心をもっと愛して。」
というメッセージ。
『HUGっと!プリキュア』の第19話には
「女とはこうあるべき」「男とはこうあるべき」という凝り固まったジェンダーロールや価値観にとらわれないで欲しい。
そして「自分を定義づけるのは自分だけ」「自分を否定せず愛して」
というメッセージが込めてありました。
アニメは視聴する子どもたちに対しとても大きな影響を持ちえます。
そのアニメで「女らしさや男らしさという価値観に縛られず、自分を否定せず大切にして欲しい」というメッセージが表現されたのは、凄く意味があることだなぁ・・と思います。
「『プリキュア』は女の子のためのアニメだ」
そんな風に決めつけていたわたしも、この第19話の放送の話を見聞きして
「決してそんなことは無かった。男の子でも誰でも観れるアニメだ。」
と認識を改めました。
「あたりまえ」と思っている事こそ本当にそうなのか疑ってみて欲しい
「スカートは女性の服」だなんていったい誰が決めたんでしょうね?
男性でもどんな性別の人であっても履きたければ「スカート」を履いていいし、履きたくなければ履かなくていいと、私は思っています。
ジャワ島の男性が着用する「サロン」やブータンの男性が着用する「ゴ」など、男性がスカートを着用する文化だってあるんですよ。
スカートは性差に関わらず着たい人が着れる服になればいいと思うんです。
スカートに限らず、誰だって好きな服を好きなように着れるようになればいいのに・・・と私は願っています。
「あたりまえ」と思うことにこそ、思い込み、固定された観念、ステレオタイプが忍び込んでいます。
私にもそんな凝り固まった「あたりまえ」の観念がたくさんあります。
でも、たとえ一つずつでも「あたりまえ」のことを疑ってみたり別の見方や考え方も受け入れられるようになりたいです。
誰もが自分否定しなくていいように。自分が自分を否定しなくていいように。
今回はこれにて!
ささぶねでした!
追記: 男性でも美しく着られるワンピースなどを手掛けるブランドが登場していたことを知りました!ほんとうに嬉しいし、世の中に選択肢が増えることが素晴らしい!と思います!
このマネキン、何かが違う…!? デザイナーの仕掛けに「全然わからない、すごい」と称賛の声
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→ ジェンダー・ニュートラルな中性代名詞「Xe」などの使用は広まっていくのか?
→ 「セクシャリティーのあり方の違い」を人の命を軽んずる理由にしてはいけない
ささぶねの詳しいプロフィールはこちら!⇒ プロフィールを見る
コメント
わたしは、母の妹たちの古着で育ちました。お金はあっても、私には使うのを惜しんだのです。制服だけは、買って貰えたので、スカートでも何でも、自分のものは嬉しかったです。母は、自分の生理が終わった時、生理用のパンツを私に送って使えと言いました。経済的に自立していた私は、即、ゴミ箱に叩き込みました。娘の学校は、ズボンこみで自由に制服が選べます。いいなぁ。
K.Furusawaさま
こんにちは、ささぶねです。
コメント頂きましてありがとうございます。
お話をシェアしてくださってありがとうございます。
そうだったのですね。
買えるお金があるのだったら、自分用に服を買って欲しかったというお気持ちがあったんですね。
お話を伺って、昔私の母も私の従兄弟の家からお下がりの子ども服を貰ってきて
私や弟に与えていたのを思い出しました。
Furusawaさんのお母様も
「まだ使えるのだったら捨てるのがもったいない」
というお考えが強いのかな・・という印象を受けました。
娘さんが通われていらっしゃる学校は自由に制服を選べるんですね!
それは本当に素敵ですね!