こんにちは、ささぶねです!
私は以前「自分の胸が小さい」ということがコンプレックスだったことがありました。
いわゆる「貧乳コンプレックス」を持っていたんですね。
でも今は貧乳に悩んでいたこと自体を忘れてしまっている自分に気が付きました。
今回は「自分のあり方や性自認の変化により長年抱えていたコンプレックスが消えた話」をしたいと思います。
目次
女性に生まれたからこその楽しみというものをイマイチ享受できなかった
ささぶねは幼少の頃からスカートを履くのがとても苦手でした。
身体も戸籍も女性なので、中学生になる時は制服でスカートを着用しなければいけないのが苦痛で仕方がなかったです。
スカート着用があまりにも嫌すぎて「中学校に進級したくない!」と小学生の頃は真剣に悩んでいました。でも結局、抗えずにしぶしぶ制服を着ていました・・・
さらに私は女性らしい格好やメイクをするのも苦手です。
「女性は服やメイクで雰囲気がガラリと変わるからいいね。」
「女性はいろんなバリエーションの服が着れるからうらやましいなぁ。男はそんなに選択肢がないからさぁ・・・。」
という意見を言う男性もいらっしゃいますが、
ささぶねはメイクや服を楽しむという感性がそもそも乏しいので、
「メンズ服のシンプルさがうらやましい!いいなぁ~~~!!」
と思ってしまう人間なんです。
友人のアドバイスに沿って自分を変えてはみたものの・・・
私が今よりもう少し若い頃に、仲の良い友人からこんなことを言われました。
「あなたはスカートとか履いたらぜったい似合うのに!
メイクももっとバッチリやったら映えるよ!
ぜったいやった方がいいよ~!なんでやらないの~」
友人がそうやってのたまうのは、私のことを友達として大切に想ってくれているからこそ言ってくれたのだと分かりました。
友人なりの、私に対する愛情表現からアドバイスを言ってくれたのだと。
(あの子がそう言ってくれたんだし、せっかくの本気のアドバイスを無下にするのも忍びないな・・・)
そう考えた私はいくつのスカートを買い求め、フェミニンなスタイルに挑戦してみました。
メイクもどうしたらいいかよく分からなかったので、プロのメイクさんが開催しているメイク教室に通ったりしてみました。
「女性として生まれたんだから、女性として楽しめることを楽しんでみよう!」という意識を持って自分なりにチャレンジしてみたんですよ。
でもねぇ・・・やっぱり、ダメでした・・・。
「私は女性なんだから女性にならなきゃ!女性らしくしなきゃ!」
そう思い込もうとして取り組んだことは、結局、自分を見失わせていたんです。
フェミニンな女性になろうと実際にチャレンジして「これは違うな」と気付いた後は・・
私の夫は、フェミニンな格好にトライしていた頃の私を知っています。
そして夫は、フェミニンな格好の人や女性らしい雰囲気の人が好みなのです。
私が自分自身に対して「女性」という認識を持たなくなった時、
「スカートとかを穿いていた、あの頃の君が良かった。
昔の君の方が良かった。」
夫はそう言って嘆きました。
でも私はフェミニンな格好をする自分にはとても違和感を感じてしまいます。
女性らしい、フェミニンな格好をしようとすると抵抗感を感じ、自尊心が傷つくのです。
夫に対して、私はこう伝えました。
「フェミニンな時のささぶね?
あいつか・・・
あいつは死んだのだ。
この世の塵となって消えたのだ。
あなたのご期待に添えず本当に申し訳ないが、それは諦めてくれ。
もし諦められないなら、私と一緒にいるのではなく、女らしさを心から楽しんでいる女性のもとへ行かれるのがよろしいアルヨ。」
夫は不満顔になりました。
知らないうちに消えていた私の貧乳コンプレックス
がんばって「女性になろう!」と努力していた頃。
私は自分の胸が小さいことがすごくコンプレックスでした。
体重の増減で多少の変化はあるものの、胸の大きさに関しては生まれつきの個体差というものがやっぱりあります。
人によっては外科手術によって身体のコンプレックスを解消する人もいますよね。
私は、自分のセクシュアリティーは「女性」ではなく「中性」だと性自認のあり方を変えることをしました。
するとあれほど悩んでいた貧乳コンプレックスが無くなっていることに、ある時気がつきました。
「胸は、あってもなくてもどっちでもいい!」
胸がなければいけないと思い悩んでいた貧乳コンプレックスが、自然と解消されていたのです。
そして「あってもなくてもどっちでもいい」という感覚が、自分にとっては、とても自然なことなんだと思えました。
(女の人のおっぱいは大好きです!!!!)
人は自分以外の何者かにはなれない
結局、人は自分以外の人間にはなれないのです。
自分はこの”じぶん”にしかなれない。
俺はキムタクにはなれないけど、 キムタクも俺になれない。
この言葉は、多くの人が認めるイケメンになれないことの皮肉に基づく「ただの開き直り」だと解釈する人もいます。
ですが、この言葉の意味することは「人は唯一無二で、他の何かでは代替えできない存在」だということ。
そしてそれは誰にとっても同じように言えることなんだと教えてくれる、すごく素敵な言葉だと思っています。
自分は自分以外の何者かにはなれない。
自分は自分。人は人。これで完璧。
ということを真に受け入れることが出来た時、あらゆるコンプレックスはごく自然と消えていくんだろうな・・・と感じています。
「言うは易く行うは難し」ですが。チャレンジしがいのある課題ですよね!
まとめ
というわけで今回は「自分のあり方や性自認の変化により長年抱えていたコンプレックスが消えた話」でした。
ささぶねの胸の大きさは以前と何も変わってはいないけれど、
自分のセクシュアリティーは「中性」であるという定義を適用したら、貧乳コンプレックスが知らないうちに消えていたよ、というお話でした!
でもコンプレックスは無くさないといけないんじゃなく、「コンプレックスはあったらあったでそれでもいい!」って考えても良いんじゃないかなぁ・・とも思っています。
今回はこれにて!
ささぶねでした!
めっちゃどうでも良いんだけど、最近、知り合って間もない人に私の夫の話をすると
「え?!ささぶねさんて既婚者だったの!?
本当に?
見えない~!独身だと思ってた!!」
ってめっちゃ驚かれます。
10人中8人の割合で。打率高過ぎ。
あれって一体どういう意味なんだろう・・・?
夫は夫で、仕事の取引先の人から
「え!?奥さんいたの??既婚者だったの!?」
ってよく言われるんだそうです。
マジでなんでなんだろう・・・
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